ぴすとんのタワゴト

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エリジウム

イリジウムではなくエリジウム、あの映画「第9地区」で一気に世界的に有名になった
ニール・ブロムカンプ監督の最新作。
やっと見に行きました(;^_^A

※ネタバレアリ※

エリジウム_c0058052_1937436.jpg
まず劇場に行ったら既にパンフレットが売り切れ!
なんと・・・先週末に上映が始まったばかりだというのに・・・もう売り切れとか。
参ったな~、また2週くらいしたら、別の映画を見る時にでもパンフが再入荷してないか
見てみよう。

そして今回見に行った劇場では3D上映はありませんでしたが、IMAXの2D上映を
初めて見ました。
うん、一度IMAX3Dを見てしまうと物足りないけど、スクリーンの綺麗さはやっぱり
2Dになっても失われていませんでした。
結果的にはきめ細かな映像を巨大すクルーンで見れたのは良かったかな?

しかしパシフィック・リムとは違って座席はガラガラでしたが、平日の昼なんて本来
こんなもんですね。
都内のパシフィック・リム人気が異常だったっただけで。
それでもパンフが売り切れてるところを見ると、コアなファンは公開初日と連休に
集中していたのでしょう。



内容的には色々ありますが、個人的には考えさせられるところが多くて良かったです。
マット・デイモン演じる主人公マックスが、エリジウムのシステム全てをリブートして
書き換えるデータを脳に入手してしまった事で、本来の目的以上の重荷を背負い
狙われる事になるのですが、ラストまでの流れは確かにハリウッド的な感動物の
フォーマットでした。

でしたが、なんだかこの作品を観ると、子供の頃の気持を思い出しました。
世界は希望と夢に満ち溢れていて、全ての人々が幸せに暮らせる未来が来ると、
漠然と思っていた、本当に幼い頃。

第9地区と違って皮肉と、それに纏わる笑いが散りばめられている訳ではありません。
それがニール・ブロムカンプ監督、いや、第9地T区のファンだった人には物足りない
かも知れません。

ですが、この映画の中にはもう失ってしまった幼い頃の夢や希望が詰まってる気が
してなりません。
絵空事、ご都合主義、美談で纏める・・・様々な見方があると思います。
凝ったSF設定に酔いしれるのもいいでしょう。
でも、大人になった今だからこそ、こういう話に込められた希望や絵空事を笑う事が
出来ませんでした。

多分ストーリーとは別に、徹底的にシニカルに・ドライに描かれた格差社会の映像が
影響してると思います。
虐げられた人々を哀れんだり、彼らこそが正しいという描き方はありません。
地上に生きる最下層の人々は生きる為に犯罪にも手を染めるし、エゴにも満ち溢れ
ています。
貧困層に対してそういった同情的な描き方が無いところに、他のハリウッド映画とは
違う匂いを感じさせるのかも知れません。


何にせよ、個人的には心に残る映画でした。
by onikibi | 2013-09-24 19:37 | Comments(0)

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