レース
起きてはいけない事態の一つでは有りますが、興行の面から見れば最も起きては
いけない事だと思います。
6台だけの決勝レース、そのうち競争力が有るのはフェラーリの2台だけ。
事実上マッチレースでした。
でしたが、そこはフェラーリ、こんなレースでもチーム・オーダーで
茶番劇にしてしまいました…
非常に悲しいです。
こんな事は起きてはいけないし、起こすべきでは有りません。
なによりこんな事態を回避すべき筈の興行主が、自らその責任を放棄して
しまった事が、問題の根を更に深くしています。
ルール遵守をFIAは言いました。
しかし何の為のルールでしょう?何の為に興行をしてるのでしょう?
プロスポーツは興行が成り立たなくては成立しません。
去年プロ野球の球団合併縮小・リーグ再編問題で、日本のプロ野球ファンは
プロスポーツ興行がどう在るべきかという議論を目の当たりにし、認識を
改めました。
ルールは『興行のため』当事者が作り、常に変更と改良を加えて来た物です。
決して神が定めた不可侵の教典では有りません。
ルールを盾に興行を反古にした今回のF1GPは、世界中か非難されてしかるべき
だと思います。
決して安くないチケットを買って、サーキットを訪れた12万人のファンの怒りは
晴れる事無く、ブーイングと足を踏みならす音だけがずっと場内に響いてました。
「奢れる者は久しからず」
こんな馬鹿げた事を続けて行くなら、今は収益の上がってるF1もじき衰退すると
思います。
少なくとも昨日の観客の大半は、もうアメリカで開催されるF1に何の期待も
抱かないでしょう。
そんな悲しいレースでした。