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「結物語」めっちゃ面白かった(ネタバレ)

【注・結物語のネタバレあり!】





結局読み始めたら一気に読んでしまった「結物語」
いやもう、既に本編が完結した化物語シリーズの、今更のオフ・シーズン最後の巻で、
まさかこんなに楽しめるとは思ってもいませんでした。

前回の撫物語も面白かったですし、愚物語も業物語も最高でしたけどね。
それでもオフ・シーズンの最後を飾る話は、出だしからもう就職して大人になった
阿良々木くんからスタートするという、青春を通り過ぎたキャラクターたちのその後
というまとめ感バリバリだった訳です。

いわば「マイナスからのスタート」ですね。
これが演出であるとは分かっていても、シリーズファンにとっては最初から寂しさを
感じさせるという、実に小憎らしい演出ではありました(;´∀`)

そして警部補として「研修」目的で地元に帰って来た阿良々木君は、ここで懐かしい
面々と出会う訳ですが、研修を懸命にこなしながらの出会いというのが実に良いです。

予想通りとは言え火憐ちゃんがちゃんと地元で警察官になっていたのも驚きでした。
医者を目指して看護事務のバイトをしてる神原や、外資系企業に就職した戦場ヶ原や
市役所勤めの老倉も、真っ当な進路に進んでいて安心というか意外というか…
こういう所でヒネクレないのが今の西尾維新の良さなのかも知れません。

しかし月火ちゃんが2回大学を中退してダンサー目指してるのは意外だったよ!
しかもカジノでポールダンスとか、一体何の影響なんだ?Σ( ̄□ ̄;)
ていうかダンスってそっちかよ!!

読んだ時に月火ちゃんのセリフの第一声は、すぐに井口ヴォイスで脳内再生余裕でした。
ていうかアニメ化以降の月火ちゃんて、完全に井口さんの声に引っ張られてるよね??
なんて最高なんだ!!ヽ(*´ヮ`)ノ


そして世界の概念になりつつある羽川(一体お前は何になろうとしてるんだ?)と
再会した阿良々木くんとの会話は、完全に映画/傷物語の2人から続く、あの時の決着
であると思える展開でした。
タイムリーというか、さすが手が早い作家ならではのリアクションというか、映画を
観て猫物語黒白を経て、やっと出した阿良々木君の答えは、確かに「おせーよ!」と
言わざるを得ないものの、やっと言えて良かったと思えるセリフでした。


でも一番楽しめたのは、実は本作のエピソード以降4回も絶交を繰り返した後に
地元で再会した老倉育との会話。
超おもしれぇ!!!
これ絶対アニメ化して欲しい!!ヽ(*´ヮ`)ノ
ていうかこのままマンガに起こしたいくらい。
いやもう最高です。

老倉が男だったら良かったのにねえ・・・それくらいこの2人の悪友っぷりは
気持ちがいいです。
傍目に見たら男女が罵り合ってるだけなんですが(;´∀`)


もちろん大人になった阿良々木君に忍は寄り添ってます。
この2人は互いが死ぬまで生きるというのも、正に映画/傷物語の後日談としては
化物語本編よりも相応しいと言えるかも知れません。


ラストは阿良々木君と3回目の破局を迎えたひたぎさん。
相変わらずこの2人は理想的なバカップルだと思い知らされました。
喧嘩して別れて、またよりを戻して喧嘩して・・・
こうやって2人は歳を重ねて行くのでしょう。
実に素晴らしいエピローグとなりました。



と思ったら、やっぱり続くねこのシリーズ(;´∀`)
嬉しい悲鳴を今更ながら上げさせてもらいましょう。
「忍物語」はデストピアさんが出ると思わせて、出ないって事も覚悟してますよ。

by onikibi | 2017-01-18 23:01 | Comments(0)

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