ぴすとんのタワゴト

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プロペラもジェットも無い飛行機とは



マサチューセッツ工科大学の方々は非常にユニークな発想をされますね。
推進力を得る為の可動部分が無い、自力飛行をする飛行機だそうです。

イオン風で飛ぶ原理は説明を読んでもピンと来ない方もいると思いますが、
要はファンの無い空気清浄機を思い起こして頂ければ、分かりやすいかと
思います。

あれを飛行機の羽根に使ったというのは凄いです。
イオンクラフト理屈は分かっていても、飛行機を飛ばす推力を得るには
(大きさにも依りますが)膨大な電力が必要じゃないかと思います。


実際この実験に使われた飛行機も、翼幅約5mの機体を飛ばすのに4万ボルトの
高電圧が必要だったという事で、世の中が急速に電化へ進む中で開発された
カスタム電源のお蔭で実現したそうです。


このイオンクラフト飛行機が実用化されるなら、ほぼ無音で風を切る音しか
騒音を出さない飛行機が出来る訳で、市街地を飛ぶドローン配送に使える
くらいになれば、面白い発明になりそうです。

記事を読む限り実験では、無風の屋内ジムを借りて飛行試験が行われた
という事で、自力で離陸する推力までは得られていないのだろうと思い
ますが、これが最初から空に浮かぶ飛行船の動力に使えるなら、静かに
空を泳ぐ飛行船が実現しそうですね。


まあそれには超えなければならない技術的・コスト的なハードルがまだ
山ほどあるでしょうが、なかなかに夢のあるプロジェクトだと思います。
開発者の発想が「スタートレック」というのも良いですねえ。
頑張って開発を進めて欲しいです。


by onikibi | 2018-11-22 20:40 | Comments(0)

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